2015年3月5日

追いかける背中


お母さんの炊いてくれたいかなご。
「いかなごたいたから。」とあっさりと言ってくれるけど、店までお父さんと遠い道のりを持ってきてくれる。ありがたくて仕方ない。それをうまく伝えられないからペコペコしたり、手を合わせたり。
店終わりで辛抱ならずつまみ食い。うまいうまいと言いながら二人でうなづいたのは、「今宵の夕飯は、白飯といかなごに決定です。」という合図。
お母さんはいつも目分量で作ってはる。体に染み込んでいるやり方。味。僕が追いかける背中がここにもある。