生チョコを仕込みながら外を見ていた。GWともあって、人で溢れている。
楽しい声も、悲しい声も、人と人とが集うから聞こえてくる。がやがやしているけど、人が関わり会うことは悪くないもんだ。こうゆう皆が休める出来事を、今ならもっと前向きに考えて、巻き込まれてみることもできそうだけど、そう思う頃にはたいてい時はすぎていて、ぼくにはここに立つ仕事がある。窓を開けて人々の声をBGMのように背にし、手を進める。
生きる上でいろんな時期があるとして、自分は今、仕事に尽くし、経験を積む時期なのだと思う。
羽根を伸ばしたいつかの僕が、窓の外からこっちを見ている。