2016年10月27日

こんなはずじゃなかった


最近はランチが忙しくなる時もあって、やっと洗い物も終わって一息つけそうだとゆう時に、じいちゃんが「髪切ってきたんや」とわざわざうちのレジ前の鏡で、髪を整え直しにやってくる。なにしとん。ここ、喫茶店。
そんな時もうちの看板娘は「いらっしゃいませ。よく似合ってますよ。」と言って水を出す。えらいな。年下って嘘なんちゃうか。ほんまは年上なんちゃうか。僕の方が10歳くらい幼い気する。


でも喫茶店てそんな感じかもしらん。日常に寄り添えるなら。迷惑かけたりかけられたり、そんなややこしいことの中に生まれるものは、根っこがあってちょっとやそっとじゃ倒れないような繋がりなんじゃないか。それが僕らの心をたくましくも優しく育てるんじゃないか。傷つくことも大事や。傷つけることも、後悔することも、きっと大事なんや。

あ。はからずもじいちゃんのことを考えて、結果、いい感じの話になってしまった。こんなはずじゃなかった。