2016年5月15日

店主の徒然日記


なんか今日、オープン当初の吹けば飛びそうな自分を思い出した。オープンまでのごたごたに傷ついて、オープンしてからも心もとなくて、店を立たせることに執着して、淹れてたのは冷珈琲だった。他の店と違うものといえばこれぐらいか。その場で挽き淹れて氷にくぐらせるあたりが珈琲処っぽいじゃないかと少し調子にのってた。そのブレンドを作るのは苦労した。
今日、オープン当初冷珈琲を好んで来てくれてたお客さんがそれ以来久々にきてくれた。2年経った今、また冷珈琲を思い出して頼んでくれて全部飲んでくれてた。それが嬉しかった。
自分がやってることが正しいか間違ってるかなんかいつになってもわからないんだろうか。自分が選んだもののそばで、選ばなかったものが必ず影になってついてくる。若く青い内は、これで正しいと思い込む勇気を半端なく持てることも大事だろう。時が経って、陽の当たり方が変われば、執着してた分だけそれから放たれ、自由に柔軟になれればいいな。

冷珈琲だけは、何があってもこのやり方で淹れ続けようと思う。