波風立てずに生きようとすれば、そのほうが楽なのかもしれない。でもいつからか、その方が複雑なんじゃないかと思えてきた。
省エネで生きていければ、その方が楽なのかもしれない。でもいつからか、残り全部の命を使いたいと思うようになった。
溜め込んだ多くのものから、何かを作れると信じてた。でも、それを壊さなきゃならなくなって、捨てて残ったわずかなものから、1つ1つを作り始めた。
どんな時も、知れない時代も、僕らは手を合わせ祈ってきたんだ。自分が自分でないような朝を迎えた日々も、掌と祈りだけは流れ着いてきたのだろうな。