2015年9月21日

店主の徒然日記


外ががやがやしている日ほど、うちの店はがらんとしている。ドアのすぐ外では音なく、中華饅頭を頬張る若いカップルがいる。


時間が止まったみたいで、自分自身と会話する時間が増えてゆく。一歩外に出れば、騒々しさに何も考えなくてすむかもしれないのに、こんな時ほど僕の体は厨房に張り付く。たぶん、ここに立っていたいんだと思う。


やれなかったこと、やりたかったこと、しなきゃならないこと、やってしまったこと、浮き彫りになってくる。悔しい気持ち、不安な気持ち、感謝の気持ち、湧き上がってくる。


それもこれも僕だから、その不安や自信の無さも丸ごとでここに立っていたい。この店が好きだから。おじさんの作ったピーマンとパプリカが見える。おかんとおとんが買ってきてくれたブドウやもみじ饅頭が見える。お母さんが渡してくれた神さんがある。お客さんたちの息遣いが聞こえる。看板娘がいる。

生チョコ、いつもより分厚い出来になってしまいました。明日はシルバーウィーク営業の最終日です。23日(水)はお休みをいただきますので、明日22日、お時間許せば憩いにいらしてください。