こんなサラサラな粉が、うちのスコーンのもとになる。このさらさらにする手間は欠かせない。まるでナポリタンの下味のようで、グラタンにおけるハムほぐしのよう。話がマニアックすぎますか。
さらさらといえばさら砂ですが、幼い頃に砂団子を作るブームがやって来てしまって、1日のフリータイムをほぼ公園で生活していた時期がありました。だんだんと手早く上手くなってきて、ただの砂団子では物足りなくなって、さら砂で作ることを思いつきました。それは黄金色の砂団子になって、強度が増すことをも知ってしまってからは、もっぱらさら砂を量産しては砂団子を作る職人のようになってしまいました。公園にやってくる子供たちを「いらっしゃい。」と迎え入れるほど砂場にいました。そのうちその砂団子がマンションの三階から落としても割れないとゆう噂がまわり、それを検証するために近所の子供たち数人に呼び出され、三階から落としてみると、
「ぱかーん」
と木っ端微塵に割れたことがありました。甘酸っぱい思い出だな。だって、あまりに木っ端微塵やったんやから。なにが黄金のさら砂団子だ。