2016年12月30日

2016年、感謝。


ばうむの2016年が終わった。今度の3月でこの店は三年になる。この店を作るのは僕らだけではなかった。有難いことに。ここに来るお客さんたちが、時に愛でたり、時に叩き壊したりすることに、容易に右往左往しながら、揺るがないものを炙り出せ、とやってきたように思える。そうやって歩いてきたこの店を、僕らは気に入っている。それは歪なものかもしれないけれど。お客さんの息づかいが、しっかり聞こえる。


一息つこうとゆう目的の下で、重たい上着をドサッと脱ぎ置く音がする。それを脱いでしまえば、どの人もただの人であるのかもしれない。心が落ち着くことをやればいいし、心が踊ることにまっすぐであればいい。それが社会からどう見られることか、なんて置いておけばいい。心なんて、自分を維持することにしがみつけば、良し悪しなんてところにないのだろうから。そうやってまた上着を着て、扉をあけて、戻って行く。


ところで今年最後のお客さんは嬉しいことに常連さんだった。「暗いカフェを見つけた。」らしいけど、よく聞いとるとそれはこの店のことだった。なんでやねん。面白いのは、そんな暗い店に、よく来てくれとるのは彼女だし、今年の食べ納めにまで来てくれとるじゃないか。「マスターのブログも暗い」と彼女は言う。なんでやねん。基本的に暗いのかもしれないけど、暗がりの方が、眩しい場所より落ち着きませんか。はい、そんなこともないですね。


2016年、無事に営業を終えられたのは、皆さんのおかげです。目を瞑れば、お世話になった方々のことが浮かびます。お客さんたちの顔が浮かびます。そして、ひどい眠気が襲ってきます笑。そう、体の管理が難しいのが課題です。

今年は営業を終えますが、来年は4日に仕込みをし、5日より営業しております。よろしくお願いします。


2016年、ありがとうございました!