置いていかれた紫陽花

じいちゃんがどこかでもぎって、持って帰ろうとしてた紫陽花。

「あんなぁ、きれかったのにな、採ってすぐ水に差さなんだから、枯れてきてしもとるわ。可哀想に。」

と言って、ここに置いていった。もうあかんから。と言って。

じいちゃん、あかんことないがな。水に差したら今ぴんぴんして元気で綺麗やわ。ところでじいちゃん、どっからもぎった。まさか人ん家のんとか。ちゃうやんな。