僕らはずいぶん遠回りをしとるんだろうか。さよなら、ではなく、また、と言う。やり続けたいから、さよならじゃなく「また、必ず」。
今ばうむで過ぎていくこの日々は、この先もずっと忘れたくない日々だ。思い出す度僕らを奮い立たせてくれるような、そんな日々だ。だからこの体じゃ足りない。だからこの目じゃ足りない。
この2日間は特に忙しかった。特別な二日間だった。東京から、京都から、お客さんが来てくれた。きっと彼らは「閉めるなバカヤロー」と伝えにきたんだと思う。遠い道のりを。それが、「ありがとう」と言う言葉に変わるから、困ったもんだ。料理も何もかも、塩味になって、奥歯をぐっと噛みしめて作った珈琲は、硬い味になってしまったんじゃないやろうか。
彼らが僕らにもたらしてくれるものが大きくて、どうすればいいんだろう。
ありがとうを伝えたいのは僕らの方です。この道を諦めない限り、また会えると信じています。また会えた時は必ず、ミニグラタンやナポリタン作りますね。また会えた時は必ず、きゅうり抜きのサンドウィッチ作ります。珈琲は柔らかく、おおらかな味で淹れられるようになりたいです。
会えない時のために、たくさん勇気をくれて、本当にありがとうございました。
忘れません。