2015年11月14日

店主の徒然日記


生チョコの持ち帰りがぽろぽろ出だした。溶けやすい生チョコなだけあって、どのように持ち帰ってもらったらいいか悩んでいる。保冷剤をつけて渡す現状だけれど、他に方法があるだろうか。小さなクールパックみたいなものがあればいいんやけど。


真面目に仕事をすることは、父の背中から自然と学んできた。どんな日も朝早くに出勤して夜遅くまで帰ってこなかった。勤続何十年だろう。なかなかできることじゃないって今ならわかる。真面目だから面白くない、父に言ったことも全部自分のことでもあったんだ。真面目だから僕らが守られてきたことも、見ないふりしながら。
でもその反対に、怠けて、いい加減でズボラな自分も、甘えたい自分も、休みの日に出てくる。子どものように、生きる休日がある。父も見せなかったけど、そうなのかもしれない。
きっと働いている人は皆、そうやって呼吸しとるんじゃないだろうか。じゃなきゃやってられないのかもしらん。競馬したり、お酒飲んだり、たばこやめられなかったり、何かにハマったり、そんなことだって僕らを立たせることになる。人間について、滑稽だけれど、歪かもしれんけど、愛おしさが増して見えてきた。どんな仕事も立派な仕事だなと、朝の店前の水撒きをしていて、行き交う人を見ながら思うことがある。
ハイビスカスがまた咲いてくれとる。もう寒いのに。ありがとう。